むかーし、友達の紹介で何回か20歳の漫画家志望の女の子にアシスタントに来ていただいたコトがあった。僕が25歳ぐらいだったからもう6年ぐらい前。
一応、面接みたいなことを近所の喫茶店でやって、それまでにその子が描いたカットとかを見せてもらって、戦力的には問題なさそうだったので、そのまま自分の仕事の内容と時給などの計算を説明して、主に背景のペン入れとトーンワークを手伝ってもらった。当時はまだ完全にアナログ作業だった頃。
時給は確か1000円だったと思う。
朝10時ぐらいから入ってもらって、お昼ご飯は支給。夕方に休憩を少し入れて、晩御飯も支給。22時ぐらいまで作業して、解散みたいな流れで、月に3日ぐらい来ていただいていた。交通費は込みで日給8千円~1万円、それに食費が+千円強ぐらいだったか。仕事中に飲むお茶とかジュースは、領収書を切ってもらえれば引き換えに支払うみたいな感じ。
単純に年齢差なのか、僕の仕事の内容が期待ハズレのアレだったからか、ネームを見せに来るでもなく、何か意見を聞くでもなく、自分は漫画家志望のこの子に何か教え伝えることができてるんだろうかと疑問に感じつつ、こちらから何か能動的に教えるのも変な色を付ける気がして特に何もしなかったんだけど、聞けばあまり漫画を読んでない風だったので、家にあった本や映画のDVDは見とけって感じでおすすめを渡すなどしていた。確か「ベルセルク」と「ファイトクラブ」をあげた覚えがある。
で、しばらく色々考えた結果、アシスタントさんを使うのをやめて、アナログからデジタル作業に完全移行することになった。
毎月数万円の人件費を維持するのがやっぱしんどいという経済的な判断が大きいのもあるんだけど、精神的にこう、嫁入り前の女の子にこういう仕事を手伝わせることへのプレッシャーに僕が勝手に耐えられなくなったというだけなんですけども。
狭い部屋で異性と二人きりで長時間こういう仕事をするのは辛かった。本人は何ら意識していなくとも、夏場とか薄着で居られたりすると何か変な気持ちになるのは否定できないし。アシスタントさんの手を借りる時は進行の追い込みの時期だったりするわけで、そういう時に変な色目出してる場合でもなく。だがしかし、トーンワークや背景の指定を出す際に相手と向き合った時、机に乗っかってる胸元が目に入ったりするとこう「そんなの何とも思ってませんよ仕事仕事」という顔をしていながら、内心はうわー胸デケーとか思ってたりするわけで、自分では意図しないもののセクハラと思われていたかもしれないとかそういう加害妄想が肥大化したり。
その後、最後の仕事を終えてからはその子とは連絡を取っていないのだけど、漫画家になったという話は聞かないし、それらしい絵柄の新人さんを見かけてはいない。絵柄のジャンル的には、スクエアエニックス系列に持ち込めば?とかアドバイスしていたんだけどどうなったんだろうか。
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